家族八景ー清原なつの

筒井康隆と清原なつの。この組み合わせは萌える!(<かなり、違)
毒をもって毒を制すというわけじゃない、毒の相乗効果というわけでもない。でも、毒を楽しみたい人にはお薦めする。読後感は、文句なしに悪いので、劇薬注意。

紫野は高校時代から大学時代に家族八景に始まる七瀬三部作を読んでいるはずだけれど、今回、あらためて清原版家族八景を読んでみて「あれ?家族八景って、こんな作品だったけ?」と感じた。現在置かれた環境が当時と全然違うせいで受け取りかたが違ってしまっているにせよ、まるで、別の作品に触れたような印象が残った。特に、七瀬にそこはかとない不快感を感じる自分自身に戸惑う。昔、感じることのなかった軽い嫌悪。けして、激しく強いものではないのに、拭えないまとわりつくような不快。ヒロインに(軽くはあるが)はっきりと不快を感じるのに、きちんと最後まで読了できる、この感じは、今までに経験したことがない味わい。

うまく説明できないけれど、たぶん、この不快が「エディプスの恋人」につながっていくのかもしれない。理由はないけれど、そう、思った。

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