松岡正剛の千夜千冊 『千の顔をもつ英雄』上下ジョゼフ・キャンベル
松岡正剛の千夜千冊 『千の顔をもつ英雄』上下ジョゼフ・キャンベル
超有名な本。有名になったのはいろいろ理由がある。 俗っぽいところからいうと、ジョージ・ルーカスが大学でキャンベルの授業をうけて大いに感動し、その英雄伝説の基本構造を『スター・ウォーズ』3部作にそっくり適用して大成功を収めた。何が基本構造であるかは、あとで述べる。 やや学問的なことをいうと、神話学上で初めて「英雄」を規定した。英雄とは「生誕の再現」がたえずくりかえされる人間であり、その生命の啓示がカ…
shino-katsuragi 書評, 神話, 英雄, 松岡正剛 行きて帰りし者の物語。