反旗をひるがえせ
小町のエントリを見ていて思い出したことです。
昔々、まだ、中学生だった頃に、母が入院した時期がありました。家族構成は父、弟、自分。わたしは今ではありえないほど真摯に母の代わりを務めなくちゃと思い込み、必要以上に家事にいそしんでしまいました。弟はヤル気はあるのけれども全く戦力にならない状況で、父はまともに家にも帰ってこない有り様。彼はたまに帰ってきても子どもたちのことなんか眼中にありませんでした。まぁ、母がいてもいなくとも自分の生活を変えたりする人ではなかったのですが。
で、当然、わたしは疲れ切って父親に訴えたわけです。「なんで全然協力してくれないのか?」と。
いや、言葉の選び方が敗因だったのかもしれないと今ならば言えるのです。でも、当時のわたしにはそれが精一杯の主張できる言葉でした。
そうして、返ってきた答えは、なんと、「俺は文句を言わないでやってる」(!)と。
怒りで人が殺せるものなら百人は殺せたかもしれないくらい頭に血が上りました。(言葉どおりに受け取ったわけですね。今だったら、別の解釈をするでしょうけれども。)でも、父親が怖くて身体が竦んで何も言い返すことができませんでした。何が嫌って、言い返せない自分がとことん嫌になったのでした。
それから。すぐにではなかったけれど、言い返せなくちゃダメだ。このままでは自分の人生がダメになると思って、反旗を翻すことにしたのです。少しずつ、少しずつ。相変らず、怖くて震えながらでしたけれどね。
でも、やってみたらば、意外ともっと幼い頃とは違って、殴られたりはしないわけです。父親はどうも世間体を気にする質だったせいか、外で口外されることを警戒してるように見えました。その分、口で叩き潰されることになったけれど、場数を踏んでいるうちに口だったら負けないことも可能になって行きました。
そんなふうに、わたしと父親の闘争は始まり、20年ほど続くことになったのです。…わたしもかなり諦めが悪いですね。