英語版Palmの日本語化

いつも密かに楽しませていただいている右脳部屋の右脳先生が、英語版Palmを日本語で使う というページを公開されています。頭が下がるなぁ、と思いつつ、でも、英語版を日本語化してまで使いたい新規ユーザーって、そうそういないよねぇ、とも思ってしまう自分がいるのでした。

今のCLIE ユーザーで、次のPDAとして英語版Palmを選択した人で、かつ、今までオンラインソフトを自分でインストールできていた人には、ものすごく役に立つコンテンツなのは間違いなくて、そういう人のひとりである紫野にとって、ありがたーいコンテンツではあるのだけれど、日本語化の作業って、かなり高いハードルなんですよね。技術的にどうこう、というのじゃなくて、大方は心理的なハードルなんですが。

紫野は、けっこう古くからPCを触ってきた部類に入るので、IBM PC/AT互換機が DOS/V を利用することで日本語化してきた歴史とか、HP200LX などがコミュニティーによって日本語化された歴史とか、自分もリアルタイムに経験してきているので、Palm が日本語化されてきた歴史をリアルタイムで経験してなくても、英語版Palm を日本語化する作業に怖気づいたりはしないのだろうけど、そういうタイプは、もんのすごく少数だよねぇ、と(苦笑)

結局、これから新しくPalm に触れる人は、今まで以上にめっきり少なくなるし、このまま行けば、日本で Palm 機が勢力を盛り返すことはもうない、ってことなのだと思います。万が一、Palm OS を搭載したスマートフォンが日本で発売されたとしても、それが爆発的人気を得るとは思えないです(<あくまで、買うのはヲタク系でしょう)。悲しいけれども、きっと、そうなってしまうんだろうな、と考えてしまいます。

この1年、会議に次ぐ会議、打ち合わせの後に研修会講師、そのたびに場所を移動、なんて生活をしていたので、UX-50 は PDA として、めっちゃ役にたってくれていて、日常の必携ツールだったのですが、そういうスケジュールで暮らしている人も、また、数少ないんですよね。
紫野だって、基本的にずっと自分のデスクで仕事ができた頃は、PDA としての UX50 をそんなに利用したわけではなかったですからね。(<それ以前は、テキストビューワーとしての UX50 に惹かれていたわけで。)
ごくごく一般的には、居間のカレンダーに予定をメモしておけば、それで充分って人のほうが大多数だと思います。

結局、心理的ハードルを越えさせるだけの動機がないということなんでしょうね(ヲタク心は除く)。 PDAって、そうまでして使わなければならないものじゃないから。一度、実用品になれるかもしれない夢を見てみたけど、やっぱり、嗜好品のまま。
携帯電話は、出始めの当初は嗜好品の色が強かったけど、いまじゃ、実用品だものねぇ。(今じゃ、ブランドとかステータスになりつつあるんだけどさ。)

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